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創業 2017
Frostcove Lineを始めたのは2017年の秋です。中村 葵で工芸を学んだあと、岐阜県多治見市の窯元で5年間、成形と釉薬の仕事をしていました。毎日何十個もの器を挽きながら、「もっとゆっくり、一個の土と向き合いたい」と思うようになりました。東京に戻り、荻窪の古い一軒家を借りて、電気窯を一台入れたのが始まりです。最初の半年は生徒が2人しかいませんでした。それでも、その2人が毎週来てくれたことが、続ける理由になりました。
土から、ひとつずつ。
Frostcove Lineを始めたのは2017年の秋です。中村 葵で工芸を学んだあと、岐阜県多治見市の窯元で5年間、成形と釉薬の仕事をしていました。毎日何十個もの器を挽きながら、「もっとゆっくり、一個の土と向き合いたい」と思うようになりました。東京に戻り、荻窪の古い一軒家を借りて、電気窯を一台入れたのが始まりです。最初の半年は生徒が2人しかいませんでした。それでも、その2人が毎週来てくれたことが、続ける理由になりました。
教室の名前「Frostcove Line」は、多治見で冬の朝に窯の前に立ったとき、霜が降りた地面に窯の熱が細い線を描いていた光景から来ています。土と火と温度差が生む、偶然の線。陶芸そのものに似ていると思いました。教室では、その偶然を大切にしています。釉薬の流れ方、焼きムラ、少しの歪み。それらを「失敗」と呼ばずに、「その器の顔」と呼ぶようにしています。
土から、ひとつずつ。
中村 葵県出身。東京藝術大学工芸科を卒業後、岐阜県多治見市の窯元「土岐野焼」で5年間、成形と釉薬調合を担当した。2017年に東京・荻窪へ戻り、Frostcove Lineを開校。得意とするのは灰釉の調合で、木灰と長石の配合比を季節ごとに微調整することを習慣にしている。休日は近所の善福寺川沿いを歩きながら、川底の石の重なり方を観察するのが好きだという。「石が水に削られて、ちょうどよく積み重なっている様子が、器の形を考えるときのヒントになる」と話す。